コラム ”Hisakoちゃん、教えて!(1)”
日本の女性って海外からどう見える?
著者の古い、古~い友達、Hisako。彼女と出会ったのは20数年前、アメリカでのことでした。公には語るに語れない出来事が色々あって、私は日本へ帰り、彼女はハワイへ……。元々、自分の夢などあまり語らずに、楽しく生きていたかにみえた彼女は、20代後半になってハワイでも男社会と言われる建築業界というハードな社会へ身を投じていったのでした。そんな彼女に聞いてみました。日本の女性って自分らしく生きてる? どんな風に海外から見えてるの?
◇ ◇ ◇
たまに日本に帰ってきて、同年代の女性に会うと「ポワン」としてるなぁと感じる。
日本女性に喧嘩売ってるって? そんなこと全然ないで。正直に言うと、うらやましくすらある。だって、人を信じて疑わない友達がほとんどやし、そういうお互いを信頼できる社会で生活してるんやなって。
逆に言うと、ハワイでは主婦なんていうのは選択肢としてあり得ないし、女性であっても容赦ない競争の中にいる。日本で見てきた男女で役割分担をするというジェンダーロールの意識を自分で崩していかなあかんかったし、同じ会社組織の中で女性だけじゃなくて男性とも競争していく必要があった。誰も信用できない、誰にも頼れない、守られていないというのがキツイと感じることがある。持って生まれた性格がキツイから、そういう環境に自ら入っていったのかもしれへんけど。
だから、日本に帰ると、男性が稼いで、女性が家を守るっていう構造が潜在意識のどこかにあって、女性の社会進出と言われても、男女間で役割分担がある程度あるという環境をうらやましく思ってしまうことがあるねん。その役割分担の中には、ある意味、女性を守るという要素があると思うんよね。
でも、物事には裏表があって、そういう環境では女性の本当の意味での自立はないのかもしれへん。ハワイでは、お互いに好きなことしてるし、役割分担ないと、経済的にも精神的にも自由やし、自立している。そうなると、しがらみがないというか、離婚も多い。
でも、良くも悪くも自由で平等。すべてにメリット・デメリットがあって、どちらが絶対にいいとは言えないけれど、日本に帰ると違和感を感じるのは確かやな(談)。
Hisakoのお話、まだまだ続きます。次回は、子育て・介護の分担について。お楽しみに!